こんばんは!
今日はちょっと真面目な話題を。
俳優の今井雅之さんが亡くなられました。
54才…まだまだ早すぎますよね。
僕がこの俳優さんを知ったのはNHKの朝ドラ「ええにょぼ」でした。
1993年。僕は当時大学4回生、就活真っ最中でした。
この方の役どころ(主人公の兄)と境遇が似ていたので他人ごととは思えず、のめりこんで観た記憶があります。
ガン。
中村勘三郎さん・坂東三津五郎さん…ほぼ同年代の俳優さんですが、同じように若くしてガンで亡くなられました。
本人も無念でいらっしゃったでしょうし、残された方のお哀しみはいかばかりか…
私は葬儀社で担当として葬儀を受け持っていた経験があります。
天寿を全うされた方・若くして無念の死を迎えられた方・事故死・孤独死…いろいろな方のお別れの場面に立ち会ってきました。
その中で感じたこと…お葬儀とはカスタマイズが必要なものであって、どのお葬儀を取ってみても他と全く同じはありえない、ということです。
家族葬や直葬、ゼロ葬などという言葉が市民権を得つつあるようですが、全員に向くやり方ではありません。
お葬儀はその方やご遺族の「社会性」と密接に関連しているものです。
若くして亡くなられたり広く社会で活躍されてきた方など、広く一般に向けてお別れの場を提供することが必要な場合もあります。
確かに通夜・葬儀でご弔問ご会葬の方の接待で疲れ果ててしまって…などという経験をされた方もいらっしゃるでしょう。が、家族葬や密葬でされて後日お知らせになった場合には「お線香だけでも…」とご自宅へのお参りが絶えなくてずっと外出できない…などということもあるのです。
そのあたりのことを本当はじっくり考えて葬儀は執り行う必要があるのですが…実際はじっくり考える時間はありません。
何もご準備がなければ…約3~4時間の打ち合わせで全てのことを決定しないといけません。
同じ冠婚葬祭の結婚と比べてみてください。
ジミ婚にするのかハデ婚にするのか海外で挙式するのか神前か仏前か人前かガーデンウェディングか…いろいろな下調べをし、何度も結婚式場と打ち合わせをして納得のいく方法を採用しますよね?
もし仮に事情があって結婚式はしないけど…というカップルがいらっしゃったとしても後になって「写真だけでも撮っておこうか!」などという選択もできます。
予備知識もなくじっくり事前の打ち合わせもできず、しかもあとからやり直しがきかない…これがお葬儀なのです。
昔の葬儀は近所の「世話役」が取り仕切り、また葬儀業者とも交渉しました。
だから遺族は「弔い」に専念することができたのです。
それがなくなった今、遺族は絶対的な知識差のある葬儀業者を相手に交渉し、葬儀を行わなければなりません。
だからこそ「終活」が必要なのです。
自分はどう送られたいか?大事な人とのお別れを悔いないものにするためにはどうしたらよいか?
これらをしっかり考えておく必要があります。
…長いな、今日(^^;
僕はそういう方のお手伝いがしたくて行政書士になったのでつい熱くなってしまいました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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