こんばんは(^O^)/
今日スーパーでこんなものを見つけました。
甘酒アイス。
実は思い出の味だったんです。
いまから8年前。
当時勤めていた葬儀社を退職しました。
有給休暇がたっぷり残っていたので、思い立ってお遍路に出たんです。
…ま、歩くのは厳しいのでクルマで廻ったんですけどね(^^;
それでも8日間・走行距離1500キロの長旅でした。
最初はたどたどしかった般若心経も早口言葉にしか思えなかった御真言も徳島高知愛媛と廻っていくうちに段々馴染んできました。
四国には「お接待」という文化があります。
それは、お遍路さんに対して地元の人がお茶や果物などをふるまって労う、というものなんですが、僕も方々でジュースなんかを頂きました。
9月で残暑の厳しい時期だったので本当にありがたかったのを覚えています。
その中でもひときわ美味しかったのが愛媛でいただいた「甘酒アイス」でした。
大阪に帰ってきてから探したのですがどこにも売っていません。
その後何度か四国に行く機会はありましたが、見つけることができず、思い出の中の味になっていました。
それがなんと近所のスーパーに!
早速買って帰りました。
ワクワクしながらガブリ。
…えっと、こんな味やったっけ??(^^;
時間の流れとともに想い出は虚ろっていくものなのか、それともそもそも違う商品だったのか?と思い、当時の画像を探してみました。
…ビミョーに違う(^^;
「名水アイス」と「名水あいす」
「甘酒」と「あま酒」
向田邦子さんの「父の詫び状」というエッセー集の中に「昔カレー」という作品があります。
子どものころに食べたカレーが本当にごちそうで美味しかったのか?という話の中で、
「カレーの匂いには父の怒声におびえながら食べた薄暗い茶の間の記憶がダブっている。一家団欒の楽しさなどかけらもないのに、それがかえって懐かしさをそそるのだから思い出というものは始末に悪いところがある」と書いています。
そして
「想い出はあまりムキになって確かめない方がいい。何十年もかかって、懐かしさと期待で大きくふくらませた風船を、自分でパチンと割ってしまうのは勿体ないのではないか。」
とも書いています。
…僕は割ってしまったようです(^^;
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